田野畑の番屋 リフォーム中 体験型観光の場に (2007/05/24) 岩手日報
(記事抹消)http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070524_10
田野畑村机浜に残る漁村番屋群で、老朽化した番屋1棟の本格的な修繕作業が行われている。作業を手掛ける地元住民らで構成する保存活用協議会(中机隆男会長)は、既存の建材をできるだけ活用し、景観の維持に配慮する。番屋群の体験型観光を進める官民からなる体験村・たのはた推進協議会は、番屋料理など体験プログラムの会場としてこの番屋を活用する計画だ。まきストーブを設置し、冬場の浜の観光資源としても期待される。
保存活用協議会は2月に発足し、番屋の修繕作業は本格的な初めての取り組み。対象は現存する24棟のうち最も大きく、傷みの激しかった木造平屋の1棟で面積は約60平方メートル。
屋根と壁の修繕作業は21日、番屋所有者や体験プログラムのインストラクター、村職員や保存活用協議会のメンバーら約20人が参加して行われた。
参加者は景観を損ねないよう、そのまま使える部分は最大限残し、屋根に板を打ち付け、トタンで覆った。壁板も手際よく修復した。室内の床にはコンクリートを施し、今月中の完成を見込んでいる。
保存活用協議会長の漁師中机さん(62)は「できるだけ古い建材を利用し、周囲の景観と調和を図りたい」と話している。
体験村・たのはた推進協議会は、今回修繕した番屋を体験プログラムに取り入れ、団体客の番屋料理体験や、悪天候により予約制の屋外プログラムが実施できなかった場合などに活用する。まきストーブを室内に設け、観光客の足が遠のく冬場でも、漁師と触れ合える空間をつくる。
同協議会の佐藤辰男観光コーディネーターは「これほどの番屋が残っているのは全国的にも少ない。昔の漁具もそろっており、漁師の生活様式をゆっくりと体験してほしい」と呼び掛ける。
机浜漁村番屋群
海産物の保管や漁具の収容、漁期に宿泊施設などとして使われた木造の建物。漁業の象徴とされる。現存24棟の番屋群は1933年の昭和三陸大津波以降に再築された。現在では主に漁具の収容場所として使われている。2006年2月に、水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれた。(写真、図あり)
| 固定リンク

