« 嵐山のひばり大看板、撤去へ 高さなど市条例に違反で来春にも (2007/11/16) 京都新聞 | トップページ | 彦根の井伊家墓所など史跡に 文化審答申 足尾銅山跡も (2007/11/16) 京都新聞 »

2007/11/19

人と自然の連環、伝統を生む 日田市「小鹿田焼の里」重要文化的景観選定へ (2007/11/17) 西日本新聞

(記事抹消)http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/oita/20071117/20071117_001.shtml

 国の重要文化的景観として16日、審議会から選定答申を受けた日田市源栄(もとえ)町の「小鹿田(おんた)焼の里」では、300年にわたる人と自然の営みの連環、積み重ねが景観を形作っている。伝統の陶芸は、英彦山系からのわき水、里山の木々、昔ながらの棚田の営みなどに支えられており、住民らは九州初の選定答申を評価しながらも、「これまで通りの営みを淡々と続けたい」と話している。

 選定対象地域は小野川上流の大浦川沿いに広がる14.1ヘクタール。農林業を主体とする池ノ鶴集落(4戸)と、小鹿田焼の窯元が集まる皿山集落(14戸)から成る。

 最上流にある池ノ鶴では、平均斜度8‐12度の急斜面に石積みの棚田が広がっており、冷たいわき水を一度棚田の脇に引き込んで、日光で温める「除(よ)け」と呼ばれる古くからの利水方法が今も使われている。

 棚田を潤したわき水は大浦川に再び戻り、皿山では陶土を砕く「唐(から)臼(うす)」の動力となる。小鹿田焼の窯元は、唐臼や蹴ろくろなどの技法を「一子相伝」の世襲で守り続けており、陶土は周辺の里山から採取している。かつては唐臼の材料や陶器を焼く薪(まき)にも、里山に自生するアカマツやカシを使ったという。

 池ノ鶴の農林業木下エミカさん(63)は「家の近くでサンショウウオを見たことがある。涼しい夏、紅葉の秋、雪が杉林を覆う冬…。美しく、静かで、心を乱すものがない。山間部の不便さも苦にならない」。そんな豊かな営みを保全するため、将来は周辺の里山まで選定区域を広げる計画もある。

 選定に向けて制定された市条例では、農林業や陶芸以外の目的で土地の形状を変えたり、建物を建てたりする場合、市への届け出が義務づけられたが、窯元たちは「私たちは先祖代々やってきたことを続けるだけ。これまでも家を建て替える際は、和風の落ち着いた外観を心掛けており、今後も小鹿田らしさを残していく」と話している。

|

« 嵐山のひばり大看板、撤去へ 高さなど市条例に違反で来春にも (2007/11/16) 京都新聞 | トップページ | 彦根の井伊家墓所など史跡に 文化審答申 足尾銅山跡も (2007/11/16) 京都新聞 »