農山村の景観守る (2008/06/20) 読売新聞
(記事抹消)http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20080620-OYT8T00839.htm
高山村は20日、農山村の景観を守るための村景観条例が6月定例村議会で可決、成立した。国土交通省によると、町並みや歴史的景観ではなく、農山村の景観保全を目指す条例は全国的にも少ないという。
高山村は、村内の一部が上信越高原国立公園に指定され、扇状地のなだらかな斜面にリンゴやブドウの畑が広がり、高原には牧場もある。「坪井のしだれ桜」などの五大桜や、ホタルの繁殖地も有名だ。
しかし、村によると、働き手の減少から、耕作放棄地が05年には55ヘクタールに上り、雑草の茂る農地が目立つようになった。また、住宅地の増加により、懐かしさを覚える農村の景観も失われつつあるという。
条例により、面積20平方メートルを超える建築物、高さ5メートルを超える煙突や遊戯施設を建てる際や、1000平方メートル超の開発を行う際などに、村への届け出が必要になる。届け出内容が条例の趣旨に反する場合は、村が改善を勧告したり、変更命令や原状回復命令を出したりすることもできる。
10月1日の全面施行までに策定される「景観計画」で、景観保全のための具体的な方策を定める。計画案では、村を農山村景観ゾーン、山村景観ゾーンなど五つに区分。農山村、山村ゾーンなどでは、新築住宅について、2階以下の木造和風などを基本とし、外観も自然環境になじむ色にすることなどを求めている。
耕作放棄地については、農業振興策で対応するという。
久保田勝士村長は「景観を村民共通の財産ととらえ、維持・保全して次世代に引き継いでいくため」と制定理由を説明している。
国土交通省によると、2004年制定の景観法に基づく景観条例を定めた市町村は4月1日現在、全国で118自治体あり、県内では長野、松本、飯田の各市と小布施町が制定済みだ。村では、世界遺産の白川郷を抱える岐阜県白川村に次いで、高山村が全国2例目という。(写真あり)
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