滋賀・草津宿沿いの景観スッキリと 旧東海道、無電柱化を検討 (2014/10/29) 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20141029000024
国史跡の草津宿本陣など宿場町の面影を残す滋賀県草津市の旧東海道で、無電柱化が検討されている。市は本年度中に住民ワークショップを数回開催し て意見交換し、住民主体の「(仮称)無電柱化検討委員会」の設立を目指す。「景観形成重点地区」の指定を視野に、早ければ2018年度に無電柱化事業着工 にこぎつけたいとしている。
対象の路線はJR草津駅近くで、旧草津川から立木神社までの約600メートル。現存する本陣で最大級となる草 津宿本陣のほか、東海道と中山道の分岐点を示す追分道標、国登録有形文化財の町家が並ぶが、道路を横断して電線が張り巡らされている。10年に発足した 「草津学区ひと・まちいきいき協議会」でも、旧街道の風情を生かしたまちづくりに向けた無電柱化が提案されていた。
市景観課は9月末に草 津市民センターで商店主らに無電柱化の説明会を開き、電柱すべてを地中化したり、道路を横切る電線だけを撤去して埋設したりと、さまざまな手法があること を紹介。市条例に基づく景観形成重点地区に指定されると、住民らが設けたルールに沿って景観づくりを進め、市も支援策を展開することを説明した。
今後、先進地視察などを通して議論を深める。同課は「歴史を感じさせる町並みを目指し、市民自らが景観について考えてほしい」としている。(写真あり)
| 固定リンク