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2016/06/09

移住者が棚田で米作り 熊野古道周辺の景観守る (2016/06/07) 紀伊民報

http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=315774&p=more

 和歌山県田辺市中辺路町高原で、移住者らが世界遺産・熊野古道を歩く人たちにとっても魅力の一つとなっている棚田 で米作りに取り組んでいる。住民が高齢となって稲作を続けるのが難しくなってきたため、2年前に父親のふるさとに移住した柏崎さくらさん(30)=中辺路 町高原=ら30~40代の「若手」が昨年からスタート。メンバーは「地域の景観を守りたい」と意気込んでいる。


 高原は熊野古道沿いにあり、宿場町として栄えた高台の集落。見晴らしがよく、眼下に雲海が広がる「霧の里」として知られる。

 米作りに取り組んでいるのは、熊野古道を歩く人らが立ち寄る「高原霧の里休憩所」の前に広がっている棚田。休憩所前の駐車場からは約50アールの棚田が 望め、このうち水車小屋近くの約20アールを柏崎さんの祖母・岩見岑子さん(84)が所有。以前からこの田んぼの世話を引き受けてくれていた住民が高齢の ために続けるのが難しくなってきたことから、孫の柏崎さんが「何とかできないか」と立ち上がった。

 思いついた人に協力を呼びかけ、米作りも指導してもらいながら、昨年、初めての稲作に挑戦。高原地区などに移り住んだり、戻ってきたりした人たち6人が 中心となり、6月上旬から1カ月ほどかけて田植えをし、除草剤を使わずに管理。10月上旬に稲刈りをし、収穫できた米約300キロを皆で分け合って食べ た。初の米作りに、メンバーからは「こんなにも手が掛かるとは驚いた」「自分たちで栽培できたのは自信にもなった」といった声が聞かれた。

 今年の米作りには、4月に兵庫県から高原に移住してきたばかりの倉谷真矢さん(41)も参加。田植えに向け、棚田のあぜを整える「あぜ塗り」などの作業に汗を流しており「棚田で米を作るのが長年の夢だった。作業は大変だけど楽しい」と話す。

 柏崎さんは「できるだけ続けてこの景観を大事にしていきたい。棚田での米作りに興味があれば、参加していただきたい」と話している。

 問い合わせは柏崎さん(080・9991・3377)へ。(写真あり)

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