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2016/07/27

「長崎教会群」世界遺産再推薦、18年登録目指す (2016/07/26) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/culture/heritage/20160726-OYS1T50000.html

 国の文化審議会は25日、2018年の世界文化遺産登録を目指し、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本県)を推薦することを決めた。大浦天主堂(長崎市)や、17世紀初頭からの禁教下に信仰が続いた集落など12資産で構成し、政府は9月末までに暫定版推薦書を国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)に提出する。

 同審議会世界文化遺産・無形文化遺産部会長の河野俊行・九州大教授は記者会見し、「2世紀を超える禁教によって形成された潜伏キリシタンの文化的伝統は、世界的に見ても顕著な事例」と選定理由を説明した。

 今年の登録に向け、教会建築中心の14資産で推薦されていた。しかし、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」から「禁教期の潜伏の歴史」に焦点を当てるよう求められ、今年2月に推薦を取り下げ、練り直した。これを踏まえ、長崎県の中村法道知事は25日、「長崎の教会群――」としている名称を見直す考えを示した。

 国内候補には「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道など4道県)、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)、「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)も名乗りを上げていた。

 来年の世界遺産委員会では「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)が審議される予定。
◆「禁教下の信仰」資産再構成

 長崎県による構成資産の見直しでは、禁教期と関連の薄い2か所を除外したほか、教会建築6か所を範囲を拡大するなどして「集落」と捉え直し、「禁教下の信仰の物証」と位置づけた。

 12の構成資産のうち、長崎県外海地方の2集落(出津、大野)と平戸の春日、天草の崎津集落は禁教初期から信仰が継続した土地。その他の離島の集落は18世紀末以降、外海からキリシタンが移住した地だ。集落内には彼らが氏子や檀家となった社寺や、近世以来の墓地、棚田の景観が残る。崎津は1805年、住民の7割がキリシタンと発覚した「天草崩れ」の舞台だ。

 大浦天主堂は禁教下の1865年にキリシタンがフランス人神父に信仰を告白した場所。ほかに天草・島原の乱でキリシタンが籠城した原城跡、殉教の記録が残る中江ノ島も含まれる。(写真あり)

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