« 熊本地震/建築士会連合会・建築学会・JIA/文化財建造物再生へ提言 (2016/07/26) 日刊建設工業新聞社 | トップページ | 「長崎教会群」世界遺産再推薦、18年登録目指す (2016/07/26) 読売新聞 »

2016/07/27

「伊豆の踊子」の舞台、日本遺産認定目指す (2016/07/26) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/culture/20160726-OYT1T50061.html

 静岡県河津町は、ノーベル文学賞作家・川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台などをテーマに、文化庁が地域の文化財群の魅力を「ストーリー」として認定する「日本遺産」を目指す。

 昨年、創設された日本遺産の認定は県内にまだない。小説の舞台は隣の伊豆市などにもまたがるため、河津町は今後、伊豆市などと連携して実行委員会を設立したい考えだ。

 日本遺産は地域の特色、景観など有形、無形の「構成文化財」を基にストーリーをまとめ、日本の文化や伝統として発信する制度。2015年度の認定は18件で、16年度は67件の申請のうち、19件が認定された。文化庁は20年度までに100件を認定する構想を持つ。

 「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思うころ、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た」――。川端の「伊豆の踊子」の書き出しは伊豆市側の天城峠で始まる。

 この小説では、主人公の学生が天城山隧道近くの茶屋で旅芸人の一行と出会い、河津町にある湯ヶ野温泉に3泊する。この旅館は「福田家」とされ、福田家は当時の面影を残している。2市町にある小説の舞台や、ゆかりの道などは「踊子歩道」となっている。

 河津町は、福田家と周辺の渓流に沿った湯ヶ野温泉や、天城山隧道を柱にストーリーを構想している。作品冒頭の天城山隧道は、伊豆市側にあるため、町は同市との連携を模索し、同市も「協力したい」と前向きな姿勢を示している。

 学生と踊り子の別れは下田市の下田港だが、情景描写が少なく、ストーリーに入れるのは難しそうという。また、河津町の旅館で作品を執筆した中島敦、太宰治、井伏鱒二、田山花袋、梶井基次郎などの文人と、温泉旅館との関係を構成文化財にストーリーをまとめる案も検討する予定だ。

 今後のスケジュールの詳細は未定だが、河津町は今年度中には、伊豆市などと実行委員会を設立し、ストーリー作りを進めたい考えだ。日本遺産に認定されると、情報発信や調査研究などで国の補助金が受けられる。河津町の担当者は「伊豆の文学的魅力をPRして、観光客誘致を図りたい」と話している。(写真、図あり)

|

« 熊本地震/建築士会連合会・建築学会・JIA/文化財建造物再生へ提言 (2016/07/26) 日刊建設工業新聞社 | トップページ | 「長崎教会群」世界遺産再推薦、18年登録目指す (2016/07/26) 読売新聞 »