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2016/09/30

宿坊の風情 住民で守る…鶴岡 (2016/09/29) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20160928-OYTNT50200.html

◆第1弾は黒塀塗り替え作業

 出羽三山の門前町の街並みが残る鶴岡市羽黒町手向(とうげ)の宿坊街で、地元住民らによる景観を守る活動が始まった。25日には第1弾として、かつて宿坊があった場所に建てられた民家の黒塀を塗り替える作業を行った。出羽三山信仰を巡る一連の文化が4月、文化庁の「日本遺産」に認定された節目の年に、住民らが「先祖が残してくれた歴史文化を守ろう」と立ち上がった。

 今月末には近くの道路に面した宿坊の車庫の色を白から黒に替え、周囲の景観にマッチするのかを確認する実験も行う。

 宿坊は、羽黒山随神門周辺から市道沿いの約1500メートルの範囲などに点在し、沿道には「○○坊」と記された看板と、趣のある建物が並ぶ。

 羽黒宿坊組合によると、手向に宿坊ができたのは約300年前。もともとは出羽三山で修行をする山伏の集落だったが、山岳信仰の広がりとともに参拝客をもてなすようになり、江戸時代の最盛期には330軒以上もあった。だが若者の流出などで後継者がいなくなり、今では28軒まで減った。

 こうした状況に危機感を持つ地元住民らでつくる「出羽三山魅力発信協議会」が「宿坊を含めた門前町の風情を復活させたい」と、鶴岡市や東北公益文科大の高谷時彦特任教授らのアドバイスを受けながら活動を進めている。

 その第1弾として25日に行われたのが民家の黒塀の塗り替え作業。地元住民を中心に30人近くのボランティアが塗装業者の指導を受けながら、2時間半かけて高さ1・5メートル、延長45メートルの塀に黒色の塗料を塗り、昔の輝きを取り戻した。

 1954年に建てられた地元でも有名な木造の美しい建物の持ち主は「きれいにしていただき、ありがたい。宿坊の街並みが昔のようによみがえり、にぎわうようになればうれしい」と話す。

 10月中旬には、協議会のメンバーらで、歴史的な街並みの保存に先駆的に取り組んでいる金沢市などを訪ねる予定だ。また、地元住民や観光客らからの要望もあり、景観を取り戻す「無電柱化」の検討を始めた。市も無電柱化をどういう形で進めるかを検討するため、コンサルタント業者に発注する手続きに入った。

 協議会の勝木正人会長(67)は「今回のペンキ塗りを住民のボランティアでやれたことがとても大きい。門前町の魅力ある街並みを再現し、若者も含めて多くの人が集まる所にしたい」と語る。

 高谷特任教授は「山伏たちがつくった門前町のすばらしさを守ってきた住民たちの活動に期待したい。これからも応援していく」と話している。(写真あり)

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