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2016/12/05

小田原の街づくり、城や宿場町の景観を活用 商議所が活性化案 (2016/12/03) 日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB02H4U_S6A201C1L82000/

 小田原箱根商工会議所はこのほど、小田原城周辺の街づくり案をまとめた。城下町・宿場町の景観を再現し、駅前ロータリーに和風建築を採り入れるなどして、歴史・文化を体感できる街を目指す。昨年の大涌谷の小規模噴火を機に観光都市としての課題を再検討する取り組みの一環で、今後は自治体などに協力を呼びかけ、案の実現につなげたい考えだ。

 小田原は県西部の中心都市で、箱根観光の拠点でもあるが、人口減が続いていることに加え、昨年の大涌谷の小規模噴火で経済的にも打撃を受けた。同商議所は噴火を機に小田原と箱根の観光の課題の洗い出しや、あるべき将来像などをまとめる活動に取り組んできた。

 街づくり案は商議所の会員を中心に商店街や自治会、NPO法人などから成るプロジェクトチームが作成。「平成の城下町・宿場町構想」として、小田原城を中心に周辺を5つのゾーンに分け、イメージをまとめた。

 「『小田原らしい』と感じることは十人十色で、一つ一つは他の地域にある場合もある。『小田原ならでは』を追求することが必要だ」と鈴木悌介会頭は強調する。

 小田原駅周辺は「イキイキと元気に暮らしたくなるゾーン」として、城下町をコンセプトに駅前のロータリーや店舗に和風のデザインを採り入れて統一した景観をつくることを提案。「江戸時代景観ゾーン」では城前横丁の新設、大手門や堀の復元を盛り込んだ。店舗や建物にはひさしを設けるなどデザインの規則を設けたいとしている。

 「小田原宿復活ゾーン」は小田原ちょうちんや小田原漆器の制作体験、かまぼこ通りの街並みの整備、「歴史・文化体感ゾーン」は清閑亭などの歴史的建造物が集まっていることを生かし、学びながら街歩きができる場所にしたいという。

 このほか、荻窪インターチェンジ(IC)を小田原城北ICに、お堀端通り入口交差点を小田原城通り入り口交差点に名称変更することなども提案している。

 鈴木会頭は「箱根の観光客が減れば、箱根の土産物店に卸している小田原の業者などにも影響が出る。箱根と小田原の経済圏は一体だと体感した」と話す。

 小田原の観光の課題を洗い出す過程では「箱根への観光客にどう立ち寄ってもらうか、という域を超えていなかった」という点が指摘された。小田原のシンボルとして城が挙げられるものの、「城がどこにあるのか知られていない」「駅から城までの導線が引かれておらず、城に向かうまでの期待感をつくるような演出がない」などの問題点も浮かび上がった。

 小田原城は今年5月の改修オープン後、2014年と比べて来場者数が85%増と好調だが「城の位置づけは甚だ寂しい」(同商議所)。

 構想実現に向け、地元商店街などと話し合いを進めている場所も一部あるが、小田原市との調整など本格的に動き出すのはこれから。住民の移転や費用の捻出など実現は簡単ではない。中心となって案をまとめた小田原青年会議所の杉崎尚人理事長は「まずは表示の名称変更や統一デザインの看板作成など、すぐに取りかかれそうなことから実現させていきたい」と話す。

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